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高次脳機能障害の裁判例 3級・5級 について

1|後遺障害等級3級が認められた事案

脳挫傷、びまん性軸索損傷、頭蓋骨骨折、両鎖骨骨折、肺挫傷、外傷性CCFの傷害

「後遺障害は、認知機能障害、四肢体幹失調、左上肢不随意運動である。」

「認知・情緒・行動障害が存在し、少し前に行った自分の行動、発言も忘れてしまい、日付・曜日の概念も全くない。内服治療で行動に落ち着きが出てきているが、少し目を離すと何をするか分からないという状態でもある。」

「おおむね通常どおりの歩行ができるようになっていると認められる。」

「着替えや食事の際に若干の介助が必要であるが、それも、食事については魚の骨を取るなどの細かい作業については介助を要するがスプーンの使用はできるのでおおむねは自立しているものと認めるのが相当であり、日常生活において介助を要する部分はそれほど多くはないし、介助の労力もそれほど大きくはないと認めるのが相当である。」

名古屋地裁平成23年10月28日

上の事案では、3級の後遺障害が認められています。

3級の後遺障害慰謝料は裁判所基準では1990万円、5級の後遺障害慰謝料は1400万円と、両者の間には590万円もの開きがあります。

また、3級の労働能力喪失率は100%とされていますが、5級の労働能力喪失率は79%にとどまります。

特に20~50歳程度の被害者に認められる損害賠償額の内、逸失利益が占める割合は大きく、労働能力喪失率の高低が損害賠償額に与える影響は重大です。

3級か5級の認定では損害賠償額による今後の生活保障は大きく異なります。

いずれを認めさせるかは、弁護士の腕の見せ所と言えます。

2|後遺障害等級5級が認められた事案

脳挫傷、頭蓋底骨折、頭部外傷後遺症、左橈骨近位部骨折等の傷害

「高次脳機能障害により、記憶力、集中力の低下などの記銘障害、易怒性・感情爆発などの人格変化があり、さらには重度の確認脅迫といった精神症状もあり、就労が不能な状態である」

「障害の結果、戸締まりや電気の消し忘れなどに過度にこだわり、何度も確認したり、夜間も中途覚醒して確認して回るが、翌日には覚えていないということが生じている。そして、精神科での治療により易怒性は徐々に軽減してきたが、自発性が低下し、入浴も促さないと行わないようになっている。自宅では、家族の配慮で保護的環境下にあり、こだわり、強迫体験があってもパニックに陥ることはなくなったが、社会参加の上では、記憶障害(思い違い、思い込み)と強迫症状のため見守りを必要とする状態にある。」

「高次脳機能障害により人格変化が生じているため、日常生活をする上でも、見守りをする必要がある。原告は、身体の機能自体には支障がなく、促されれば日常生活の必要な行動はできるため、介護の主たる内容は、自発性の低下した原告に対し、入浴等の日常的に必要な行為のほぼ全般にわたって、それを必要な時ごとに促すことと、人格変化のために話がくどくなった原告の話を聞いてやることなどである。」

名古屋地裁平成23年9月16日

上の事案では、5級の後遺障害が認められています。

判決の内容を見ると、高次脳機能障害について知らない人からしたら、単なる変わり者と思われる程度の症状にしか思えないこともあるかもしれません。

しかし、高次脳機能障害は重い後遺障害です。

だからこそ、5級の後遺障害にも、後遺障害慰謝料だけで1400万円もの損害賠償が認められるのです。

交通事故で頭部に怪我をした後に、何らかの異変を感じたときは、高次脳機能障害のことを疑って下さい。

3|裁判所の判断

裁判所が認定する等級は、必ずしも自賠責保険が認定した等級とは一致しません。

裁判所は、自らの判断により、後遺障害の等級を認定することが可能だからです。

ただし、自賠責保険によって認定された等級と、裁判所が認定した等級は一致する事が多いです。

後になって裁判で覆る可能性があるからといって、自賠責保険の認定段階で必要な検査等を怠っていると、大きな不利益を負うこともあります。

高次脳機能障害の解説
高次脳機能障害の認定について
高次脳機能障害の典型的な症状
高次脳機能障害の深刻度
MTBI(軽症脳外傷)について
高次脳機能障害の裁判例1級・2級
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高次脳機能障害の裁判例7級・9級
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