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脊髄損傷の受傷から後遺障害等級の取得まで

後遺障害を取得するには、原則として、生じた症状が、身体的所見とMRI、CT等により裏付けられることが必要です。

1|受傷後の症状

脊髄を損傷した場合、局所症状(全身ではなくある場所に限って出る症状)として、疼痛、叩打痛、腫脹、変形、可動域制限などが生じます。

また、顔面や頭部、腰背部などに挫傷、擦過傷、打撲などが認められることが多くあります。

これらの症状は、事故直後に診断書やカルテ等にきちんと残しておいてもらいましょう。

そして、脊髄損傷の主な症状である麻痺も、損傷の部位に応じて生じます。

脊髄を横から切った状態で見たとき、上肢につながる神経は中心に、下肢や膀胱につながる神経は外側よりに走っています。

そして、通常の脊髄損傷では、外側が損傷されることから、下肢麻痺が酷くなります。

他方、中心性脊髄損傷は、脊髄を横から切った状態で見たときの中心の辺りの損傷です。

そのため、脊髄の中心の方を損傷される中心性脊髄損傷では、運動障害や感覚障害は下肢に比べ上肢に強く生じます。

そして、回復も下肢や膀胱が早く、上肢が遅れます。

これらの脊髄損傷により生じる症状が事故直後に生じていたか否かは、裁判で脊髄損傷の有無が争いとなった場合に、結論を大きく左右するものとなります。

特に、明らかな画像所見がない場合に、主張する脊髄損傷の部位と事故後の症状(特に麻痺の状況など)が整合していることは、脊髄損傷の立証の上で重要な意味を持ちます。

事故後手足に異常を感じたら、直ちに医師に訴え、その症状をカルテ等に書いてもらい、後々症状の遅れを突っ込まれたりしないようにしましょう。

2|治療経過

急性期

脊髄損傷に対する治療は、急性期では、損傷を受けた部位にさらなる損傷が加わらないよう、損傷部位の安定化をします。

頸髄損傷では、頭蓋直達牽引(頭蓋骨にピンをねじ込み引っ張ります)により安定化が得られるとされています。

また、呼吸や循環などの全身状態を評価し、血管確保、酸素投与、尿路管理、床ずれなどの全身管理を行います。

さらに、薬物療法として、ステロイドの大量投与が行われます。

これは、受傷後8時間以内の患者に適応があるとされ、24時間点滴で持続的に投与されます。

急性期経過後

そして、急性期を脱すると、リハビリが開始されます。

リハビリは、残った機能を最大限回復させようとするもので、被害者の方のADL(日常生活動作)にとって重要な治療です。

リハビリでは、可動域訓練、筋力増強訓練、寝返り動作、起坐(起き上がって座る)、起立、歩行訓練、車椅子に乗ったり操作をする訓練、呼吸訓練、自己導尿訓練、(自分で 尿道に細い管を入れて尿を出します)、手指巧緻訓練などが実施されます。

3|麻痺の程度について

脊髄損傷が疑われる場合には、次のような検査を受け、損傷を裏付ける結果が得られれば、その所見をきちんとカルテなどに詳しく残してもらって下さい。

後遺障害等級を取得する際には、必要な検査のデータを取得し、資料として利用します。

単純X線

単純X線で前後像を撮り、骨折や脱臼がないかを診ます。

骨は、他の組織より骨密度が高いため、X線は、骨を透過しません。

そのため、骨の部分だけ影が写し出されます。

CT

CTは、X線では判断不可能な骨折や脱臼の診断に有用です。

CT検査は、身体にX線を照射し、通過したエックス線の量の差をコンピューターで処理することによって身体の内部を画像化するものです。

X線は、身体の組織や臓器によって通過のしやすさが異なるので、これを利用しています。

そして、X線の透過量は、正常部位と病変とで異なりますので、病変が描き出されることになります。

MRI

急性期のMRI検査は、単純X線やCTで骨傷が明らかで、麻痺の存在が明瞭であれば、脊髄損傷の診断に必ずしも必要とはされません。

しかし、MRIは、軟部組織を映し出すのに優れていることから、骨折等のない中心性脊髄損傷(脊髄を横から切って見たときに、脊髄の中心辺りにある灰白質と白質内側部の損傷です)の場合は、MRIのみが病変を証明できる唯一の画像検査とされています。

これらの画像検査以外に、臨床上脊髄損傷の診断のために実施されている主な検査として、次のようなものがあります。

SEP(体性感覚誘発電位)

裁判例上もその有用性が認められています。

これは、上肢または下肢の感覚神経に電気的あるいは機械的な刺激を与え、末梢神経から脳に至る神経路に障害があるかどうかを調べるのに用いられます。

脊髄を損傷していると、異常を示します。

徒手筋力テスト(MMT)

脊髄を損傷すると運動麻痺を来しますが、運動麻痺が生じると、筋力が低下します。

そして、徒手筋力検査は、筋力の低下が疑われる場合に、上肢と下肢の筋力を測定する検査です。

各筋の筋力を0~5の6段階で評価します。

腱反射テスト

ハンマーで腱を叩き、筋の収縮の様子を見て神経の異常を調べる検査です。

脊髄を損傷すると、筋収縮に対する制御がされなくなり、通常よりも「ビクッ!」と過剰に反応します。

病的反射テスト

正常では現れず、錘体路(運動神経の伝導路の1つです)が障害されたときに現れる反射の検査です。

バビンスキー徴候

中指の先(爪)を強く弾きます。

障害があると、母指が屈曲します。

ホフマン徴候

足の裏の外側を下からこすり上げ、先端で内側へ曲げます。

障害があれば、母指が背屈し、他の指が扇状に開きます。

トレムナー反射

中指の先(手掌面)を強く弾きます。

障害があると、母指が屈曲します。

4|後遺障害診断書の取得

一般に、後遺障害診断書を取得するに当たっての重要なポイントは、前提として傷病名、自覚症状がきちんと記載されていた上で、それと整合する他覚的所見と客観的な検査結果が得られているかにあります。

保険会社に任せきりで診断書を取得し、提出した被害者の方々の診断書を拝見すると、そもそも訴えていたはずの自覚症状すら記載されていない、自覚症状が記載されていても、他覚的所見の欄に全く何も書かれていない、必要な検査さえされていない…といったものが多くみられます。

等級に対し異議申し立てをし、等級を上げようとする場合、再度同じ資料を出し不満をぶつけるだけではいけません。

新たな検査結果などの客観的な資料を追加しなければ等級を上げることは難しいといえます。

そのため、ご依頼者の方に、必要な検査や後遺障害診断書の取り直しをお願いすることがよくあります。

しかし、費用や労力の負担だけでなく時間もかかってしまうことがネックになり、等級の取り直しを断念される方もいらっしゃいます。

やはり、後遺障害診断書を取得する前に、必要な検査や診断書の記載内容についてアドバイスを受けることが、等級を取得できるか、また何級と認定されるかを大きく左右するのが現状です。

アドバイスを受ける際には、後遺障害診断書にどのような記載が必要か、またどのような検査を受けなければならないかといった重要ポイントに精通した弁護士を選ばなければなりません。

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